【メンテナンスごはん】1人分のメレンゲパンケーキ 卵1個、ベーキングパウダーなしで作る1人分のおやつ
わりと家でお菓子を作るひとは別だけど、そうじゃなければベーキングパウダー(以下BP)って、手に取りにくいですよね。
BPがないとパンケーキが作れないと思っていませんか?
BPのかわりに、卵白を泡立ててメレンゲにすれば大丈夫。
1個分の卵白の泡立てだから、泡立て器を使えば手動でも作れますし、ハンドミキサーがあれば完璧です。
メレンゲなら冷めてもふわっとおいしいパンケーキが作れます。
それも卵1個で18cmのパンケーキが1枚。
ちょうど1人分で、食べきれるサイズです。
気軽に作れる分量なのも気に入っています。
ゆっくりひとりで食べたいときにオススメです。
食材はこちらです(調理時間:20分)。
【材料】(直径18cmの円形1枚分)
*パンケーキ | |
薄力粉 | 50g |
卵 | 1個 |
きび糖 | 8g |
牛乳 | 40ml |
溶かしバター | 8g |
塩 (有塩バター使用の場合、塩は不要) | ふたつまみ |
*トッピング | |
メープルシロップ | 適量 |
バター | 適量 |
バターは耐熱容器に入れ600wの電子レンジで20秒ほど加熱して溶かします。
塩で調整するので、バターは有塩・無塩どちらでもOK。
メープルシロップは大好きな甘味です。
このおいしさを味わうためにパンケーキがあると言っても過言ではありません。
●さあ、作ってみましょう。
1 卵を割り、黄身と白身に分ける。白身は油分も水分も付いていないきれいなボウルに入れる(a)。
2 黄身は牛乳と混ぜる(b)。
3 別のボウルに薄力粉をふるい入れ、(b)をそそぎ、練らないようにさっくり混ぜる。
4 (a)のボウルに塩(有塩バターなら不要)を加え、ハンドミキサーで粗くほぐしたら、きび糖を加え、ピンとツノが立つまで泡立ててメレンゲにする。
5 ここで、フライパンをじっくり温め、軽く油(分量外)を引いておく。
6 メレンゲを半量ずつ2回に分けて3のボウルに加え、そのつどゴムべらでさっくり混ぜる。
7 生地にメレンゲが混ざったら、溶かしバターを加えてさっくり混ぜる。
8 バターを混ぜたらすぐに、ボウルをフライパンに傾けて生地を流す。火加減を弱めの中火にする。表面に気泡が1~2個浮いて、縁が固まってきたら、生地をひっくり返すタイミング。
9 フライ返しでひっくり返す。2本使うとやりやすいです。中心に竹串を刺してもベタつかなければ、できあがり。
お皿に移して、バターをのせたら……
メープルシロップをかけていただく。
メレンゲの力で、ふわふわで軽い口当たりのパンケーキのできあがり。
メープルシロップは、サトウカエデの樹液を濃縮した甘味料で、白砂糖やはちみつと比べてカロリーが低いのが特徴です。
一般的な甘味料に比べ、日本人に不足しがちなカルシウムやマグネシウム、亜鉛などのミネラルを多く含んでいるのもうれしい。
また採取する時期によって、ライト、ミディアム、アンバー、ダークなどとシロップの色と味が変わるところに自然の恵みを感じます。
ライトは色が薄く軽やな味で、ダークは濃い茶色で濃厚な味です。
福田 里香(ふくだ・りか)
お菓子&料理研究家
1962年生まれ。武蔵野美術大学卒業。果物の専門店・新宿高野に勤めたのち、独立。漫画への造詣が深く、作品に登場するフード(食べ物)表現を考察した『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50』(太田出版)は注目を集めた。フルーツを使った独創的なスイーツや料理にも定評があり、雑誌でフードコラムを担当するほか、『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)など著書多数。民芸にも詳しく『民芸お菓子』(エイ出版)がある。
Instagram @riccafukuda
撮影・青木和義
料理作成、写真と文・福田里香