メンテナンスごはん

【メンテナンスごはん】マカダミアナッツのカッサータ 簡単に作れるイタリアの冷たい銘菓

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2021.8.10

カッサータはイタリア南部シチリアの伝統的な氷菓です。
混ぜて固めるだけと簡単なのに、切り分けると断面がとてもかわいくて、にっこり。
リコッタチーズとクリームを混ぜた生地に、たっぷりのドライフルーツとナッツを入れて作ります。
生の果物じゃないのがポイント。
ミルキーなアイスに、風味がキュッと凝縮したドライフルーツとカリッと香ばしいナッツは絶妙。
「伝統の味」と長く愛されているのも納得のおいしさです。

食材はこちらです。
さあ、作ってみましょう(調理時間:製菓20分+冷凍4時間)。

【材料】(9×13cm×高さ6cmの容器1個分)

リコッタチーズ180g
生クリーム150ml
砂糖40g
ドライフルーツMIX(大きなものは1cm角程度に刻む)50g
マカダミアナッツ(素煎り)50g

●容器のこと
約550ml程度の容量の容器がぴったりです。
まず容器に水を入れて容量を確かめると失敗がありません。
カッサータは断面が美しいので、容量が同じなら浅いより深さのある容器を選んでください。
カッサータが取り出しやすいようにクッキングペーパーかラップを敷いておきます。

リコッタチーズが手に入らない場合。
室温に戻したクリームチーズ130g+プレーンヨーグルト50gを混ぜたものを代用してください。

ひと手間かけてもいいなと思うひとへ。
素煎りしたマカダミアナッツをそのまま使ってもおいしいですが、さらに香ばしさを高めたいなら、150℃のオーブンで15分ほど空焼きするのもおすすめ。
完全に冷ましてから、生地に加えてください。

リコッタチーズを容器から出して、なめらかに混ぜておきます。

生クリームと砂糖を入れたボウルの底に氷水か、写真のように保冷パレットを当てて、泡立て器で7分立てにします。

リコッタチーズと泡立てた生クリームをよく混ぜます。

ドライフルーツとマカダミアナッツをさっくり混ぜます。
カッサータ生地のできあがり。

容器に流し入れ、表面を平らにならします。

ふたをするか、ラップをかけて密封します。
冷凍庫に4時間ほど入れて冷やし、完全に凍らせます。

冷凍庫から取り出して厚さ2cm程度に切り分けたら、切り口を上にして器に盛り付けます。
ひとり1切れで充分満足できるボリュームです。
暑い季節ですから、器も冷凍庫で10分ほど冷やしておくと、よりおいしく召し上がれます。

ちょっとひと言

マカダミアナッツはオーストラリア原産の木の実。
アーモンドなどに比べて、ホロリともろい食感と淡白で上品な味わいが特徴です。
不飽和脂肪酸のオレイン酸や、お肌のハリや艶を維持する効果が期待できるパルミトレイン酸を豊富に含んでいます。
マカダミアナッツ油は、ほら、こちらの商品に入っています。

福田 里香(ふくだ・りか)
お菓子&料理研究家

1962年生まれ。武蔵野美術大学卒業。果物の専門店・新宿高野に勤めたのち、独立。漫画への造詣が深く、作品に登場するフード(食べ物)表現を考察した『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50』(太田出版)は注目を集めた。フルーツを使った独創的なスイーツや料理にも定評があり、雑誌でフードコラムを担当するほか、『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)など著書多数。民芸にも詳しく『民芸お菓子』(エイ出版)がある。
Instagram @riccafukuda

撮影・青木和義

料理作成、写真と文・福田里香