【ずっと会いたかった人】キャンパー・YURIEさんの目指すもの(4/4)
キャンパーとして人気のYURIEさん、都会から離れたログハウスに移り住み、少しずつ活動に変化が出てきたそうです。<ソトアソビ>をベースにしながらも、自然のこと、地域のこと、新たな展開について話してもらいました。
※最後にYURIEさん愛用、ペンドルトンのブランケット、スタンレーのポットのプレゼントも!
- ――このログハウスに移り住んで半年ですね。
- 自然を日常でも感じたくて、いくつもの土地をパートナーにプレゼンして決めた場所。まだ、ほんの6、7カ月ですが、たくさんの出会いがありました。竹林を伐採するボランティアもあるようで、「放置竹林」の問題を知りました。容器を作ったり、竹筒でご飯を炊いたり、再利用の方法もいろいろ学べるようなのです。
- ――竹公害という言葉も聞いたことがあります。
- 竹林の地下茎はどこまでも延びるので、どんどん広がってしまう。きちんと整備しないと荒れ果てて、「竹公害」になってしまう。実は、全国にたくさんあるんですね。そう教えてくれた方は、1mくらいの竹を買取、メンマを作りを通して、竹林整備を活性化させようとしています。昨年は5トン販売。その利益でまた整備ができるわけですね。
- ――同じ問題に直面している地域が全国にありますね。
- その方は、長崎県福島で国産メンマ作りを学んで、その手法でここの土地の竹林整備を始めたんですね。困っている土地で、それぞれ地場産業として定着させられれば……と。これまで、いろいろな土地を訪れましたが、単に訪問するだけでは知ることができない。住んでみなければわからないことがたくさんあって、今、すごくワクワクしているんです。
- ――SDGs(持続可能な開発目標)な暮らしを目指す?
- 森林などの持続可能な管理もそうですが、同時に人が住み続けられる地域づくりは大きな課題です。とくに地方は、お店がどんどん閉店したり、企業が倒産したり。何とか知恵を出し合おうと、自治体と一緒に地域活性の企画を立てています。
- ――たとえば、どんなことを?
- 移住者を増やしたいので、どうしたらいいか、とか。国内旅行にもっと来てほしい、観光や産物をもっと知ってほしいがどんな方法がいいか、とか。ひとりのためにもなるし、みんなのためにもなる。全国的問題、共通している悩みはたくさんあります。ある自治体の成功例があれば、他の自治体でも応用できるかもしれない。今後は、そんな企画に積極的にかかわっていこうと思っています。
- ――環境省も、地域の活性化を目指していますね。
- はい。「地域循環共生圏」という考え方ですね。地方は自然資源が豊かですよね。たとえば、災害があった場合でも、都心から歩いて避難できる近郊に、週末だけでも訪れて農作業をするなど、地域の人とつながり、支え合うことができるのではないかと思うんです。
- ――いろいろなネットワークができそうです。
- はい、今いちばんの楽しみは、人との出会いから、さまざまなつながりができてくること。その中のひとつに、里山の再生もあるんです。
- ――里山、ですか?
- 私も知らなかったのですが、里山って、自然と人間の営みとの共存によってできた地域で、人が手を入れることで陽射しが行き渡り、多様な植物が育ち、鳥たちが訪れ、生物が棲むことができるようになった環境を指すんです。一度里山化したら、ずっと手を入れ続けなければ獣害や土砂災害につながって、結果的に多様性を崩してしまう……。でも、また人の手を入れることで、活性化することができる。
- ――では、どう活性化するか……。
- ツリークライミングや体験イベント、オリジナル商品を開発するなど、何かしらお手伝いしていきたい。面白い展開になっています。
- ――YURIEさんは今、予定通りの人生を歩んでいますか。
- 今の私、ですか? 正直、自分が思い描いていた32歳ではない。昔の30歳って、もっとちゃんとしていると思っていたけれど、違う。きっと40歳になっても50歳になっても、そう感じているのだろうと思うけれど、それって全然イヤじゃない。むしろ、よかった! だって、年々楽しいです!
- ――前向きです!
- だって、知恵がつけば、楽しみ方も増えるし、遊びの技だって上手になってくるのでは?
- ――どんな女性でいたいと思いますか。
- う~ん、難しい(笑)。私が先輩女性でステキだなと思うのは、ポジティブで、オープンマインドな女性。そこにいるだけで周りによい影響を与えるような人。たとえ失敗をしても、をれを経験値として捉えて、前向きな人。
- ――大人な女性ですね?
- そうですね。そんな女性が笑顔でいるときに肌がつやつやしていれば、もっといい(笑)。毎晩つかっている美容液デルメッド ナイトリッチは、とてもよい香りで肌を労わってくれる、大きな存在。これをつけていると、40代、50代になったときに、心の大きな女性になれるんじゃないか、そんなふうに思えてきます。
- ●次回は3月24日、国内外で注目される盆栽家・山田香織さんが登場します。盆栽の新しい魅力を伝えます。
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YURIE(ユリエ)
アウトドアインフルエンサー
インスタグラマー、キャンパー。1988年生まれ。事務職やアパレルの広報、服飾雑貨デザイナーを経て、2018年に独立。キャンプ、旅、アウトドアを楽しむことを<ソトアソビ>という新たなライフスタイルとして提案してきた。人気インスタグラマーとして活躍すると同時に、空間スタイリングや商品企画・プロデュースを手がける。著書に『THE GLAMPING STYLE ~YURIEの週末ソトアソビ~』がある。
Instagram @yuriexx67
www.yuriexx67.com
撮影・青木和義 ヘア&メイク・レイナ 構成と文・越川典子
YURIEさん愛用のスタンレーのクラシック真空グロウラー(8,790円税込み)、ペンドルトンのムチャチョブランケット(18,700円税込み) をセットで2名様にプレゼント!
●スタンレーのクラシック真空グロウラーは、アメリカで量り売りビールを入れるために作られたステンレスボトル。保冷力はもちろん、炭酸が抜けない。YURIEさんは「キャンプに、フルーツを入れてサングリアにして持っていくことも。レモンのクシ切りも大きなロックアイスも楽々入る」と絶賛。自宅では、毎朝コーヒーを淹れて保温するのが日課。プレゼントは、1.9L入り。
●ペンドルトンのムチャチョブランケット(バージンウール)は使いやすいサイズ。163×112㎝。子羊から初めて刈った毛だけで作られた、バージンウール100%。「なめらかで触り心地バツグンのブランケットです。焚火するとき、ウールだと穴が開きにくいですよ」とYURIEさん。柄はおまかせください。