【ずっと会いたかった人】京都に暮らして5年の、靴職人・長谷川良子さん(3/4)

2020.10.8

新しい商売をするのが難しいと言われる京都で、ハンドメイドの靴工房を開いて5年になりました。長谷川良子さん、住んでみてわかった京都の魅力、教えてください。

――京都にいらして、もう5年たちますね。
早いですね。いわゆる「古都」というイメージとは違ったなあ、というのが実感です。住んでいる人たちは、新しいことへの柔軟性をもちつつ、自分の好きなこと、好きなものをとことん突き詰めるところがあります。他人に安易に合わせようとせず、ノリは決してよくない。門が開いたかなと思ったら、すぐ閉じてしまう(笑)。そんなところも含めて素敵な場所、素敵な人々です。
――住んでみてこそわかることですね。
日常の京都が魅力的です。喫茶店文化、銭湯文化、食堂、当たり前のようにある季節行事……気取らない京都が私には新鮮でした。京都だからできた仕事もあれば、この場所だから出会えた人もたくさん。
――この場所だから出会えたとは?
工房が天神さん(北野天満宮)の隣なので、月に1度の骨董市には天神さんの外側にもぐるりとお店が立つんですね。海外からの観光客がガラス越しに覗いて声をかけてくださることも。それ以来、家族のように長いおつき合いをしているお客様もいらっしゃるんです。天神さんにお水を汲みにいき、毎日お店の神棚に供え、夏と冬には大茅の輪をくぐって半年の自分を省みて、また前に進みます。
「GROWOLD」の定番のベビーシューズ。ガラス越しに見て、「子どもに」「孫に」と注文してくれる人も少なくない。
――京都は、モノ作りの土地でもありますね。
はい。まだ職人さんと呼べる方がたくさんいらっしゃいます。新しい作家さんもすごく多くて、毎日どこかでイベントや個展があって、交流することで少しずつ「モノ作りの輪」ができています。仕事用のスモックを作ってくれたデザイナー、日服さん。お店を手伝ってくれる中村未来子さんは草編み作家です。2階のサロンでは、フエルト作家のZUS(ズス)さんの作品展をしたり、Sawaru headsの小川倫環子さんの限定サロンにしたり。皆さん、京都で活動している方ばかりです。
――(ガラス戸のあく音)あ、お客様がいらっしゃいましたが…。
友人です!「渡り鳥アザレア食堂」の珍坂綾さんがランチを持ってきてくれました。綾ちゃんもそうですが、京都人なのに、京都にこだわらない新しい世界をどんどん生み出している。ここにとどまっていない感があります。ひとところにじっとしているのが苦手、と綾ちゃんも言います。誰もが進取の気風があるので、大いに刺激を受けています。
「渡り鳥アザレア食堂」の珍坂綾さん(左)と。小麦粉を一切使わず、台を人参で作ったキッシュ。とうもろこしのお豆腐。バターナッツのスープ。どれも初めての味。創意工夫がたっぷりのランチ。
――今は、ご家族と一緒に、京都がホームベースですね。
はい。子育てするにはいい場所です。彼は、ここ京都で大人になりつつあります。でも、彼が大学生になったら、変わるかもしれませんね。また1人になったら、そのときの変化も楽しみ。面白いと思っています。
――「羽根の生えた靴」をはいて、ですね?
どこかへはばたいていくかも(笑)。息子も、私も、そうありたいと思っています。息子に願うことは、好きなことを見つけて、そこに向かっていってほしい。幸せになってほしい、それだけですね。
――ご自身も、今までいろいろな場所にいらしたから。
たしかに(笑)。アメリカ、ドイツ、日本では青梅、茅ケ崎、そして京都。目の前の飛び石にポンと飛び乗って変化していくことが好きなので、「動」の人生です。場所は大事ですが、絶対ではない。もしかしたら、また海外に住む日があるかもしれないですし。世界のどこにいても、私は私。私がいるところが工房です。
息子の、幼稚園卒園の写真。母である長谷川さんが手作りして贈った靴。それを息子が絵に描いて母に贈ってくれた。店には宝物が飾ってある。
――どこにいても靴作りはできますが、カラダが資本です。
そうですね。靴と同じように、ときどき全身をメンテナンスしないと。今のテーマは、もっと筋肉をつけることですね(笑)。
――美容上の悩みごとを友人と話すことはありますか。
話しますよ。綾ちゃん(珍坂さん)とも、困ったね、ここ(目のあたりを指して)どうしよう、とか。ね?(綾ちゃん、大きくうなずく。「お年頃だから」と発言)そうそう、お悩み盛りのお年頃です。
――いちばんのお悩みは何でしょう。
まぶたが重くなってきていることと、目の下のクマです。いつの間に……と思うほど急に悩みが深くなりました。ちょうど今、デルメッド アイクリームを使い始めて、薄くなってきているんです。もう2、3日で実感できました。以来、手放せないでいます。
大きな目で、よく動くから「目の周りのシワやクマが目立つのかも」。デルメッド アイクリームを指先でしっかり塗り込んで、実感している。「大丈夫かも」と。
https://www.dermed.jp/store/item/00333.php?utm_source=DS&utm_medium=HSGW2
●第4回(最終回)は、長谷川さんのこれからの人生計画についてお聞きします。

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長谷川良子(はせがわ・りょうこ)靴職人

「GROWOLD(グロウオールド)」主宰ー

アメリカで大学卒業後、国際線客室乗務員として勤務。生花店を立ち上げたのちに、結婚してドイツに在住。革の子ども靴に興味を抱き、靴の製作を本格的に学び始める。2009年、神奈川県・茅ケ崎市で靴工房「Waldweg」を立ち上げ、のちに東京・青梅市に工房を構えるが、2016年京都市に移住。ブランド名を「GROWOLD」と改める。国内外からオーダーを受け、半年から1年待ちの人気の工房に。

https://www.growold.jp/
Instagram@growold_shoes

撮影・青木和義 ヘア&メイク・桒原千鶴(HAIR PITS) 構成と文・越川典子

「GROWOLD」オリジナル、すべて手縫いの革のルームシューズ15,000円(税別)を3名様にプレゼントします。

表は足なじみのよいイタリアの牛革を、裏地には肌触りのよい国産の豚革を使用。保湿性、通気性ともに優れ、1年を通じて使えます。履くほどに、革がなじみ、履き心地も育っていくのがわかります。ステッチのほつれ、クッションの交換などのメンテナンスも受けてくれるので、長く愛用できます。色は全4色の中から、人気のカーキとキャメルを選びました(色指定はできません)。ふるって、ご応募ください!