【メンテナンスごはん】バナナフレンチトースト 肌寒い朝には、元気が出るバナナの朝食。
フレンチトーストは、自分で作ってもすごくおいしいお菓子です。
余ったパンで作れる、というのも手軽でとってもいい。
バゲット、カンパーニュ、食パン、テーブルロール……どんなパンでも作れますが、今回は厚切り食パンの耳を落として作る、ふわふわとろりタイプをご紹介します。
コツは、電子レンジではじめにパン生地の水分を飛ばすこと。
卵液がよく浸みておいしくできます。
砂糖を付けて焼いた香ばしいバナナにナイフを入れると、パリパリっとカラメルが割れて、甘さ控えめなフレンチトーストとの相性は抜群です。
食材はこちらです。
材料(2人分)
【A】 | |
卵 | 1個 |
牛乳 | 120ml |
砂糖 | 大さじ1 |
食パン(4枚切り) | 2枚 |
バター | 15g |
熟れたバナナ | 1本 |
砂糖 | 小さじ2 |
メープルシロップ | 適宜 |
あればお好みで粉砂糖 | 少々 |
粗糖を使用していますが、お好みで代えてもいい。
食パンの耳の利用法はこちらをご参照ください。
●さあ、作ってみましょう(調理時間:10分)。
1 食パンの耳を切り落とし、半分に切る(画像)。
食パンを600wの電子レンジに入れ、30秒加熱し、裏返してさらに30秒加熱して水分を抜き、粗熱を取る。
2 バットにAを入れ、泡立て器などでよく混ぜる。
3 2にパンを入れて5分置き、ひっくり返して5分置く。
画像上段のパン2枚のように水分を吸ってふっくらし、卵液がなくなればオーケー。
●パンをふやかす間に
バナナの皮をむき、縦半分に切り、切り口に砂糖を小さじ1ずつふっておく。
4 フライパンを中火でじっくり温め、バターを入れる。
じゅわじゅわ溶けてきたら、そこに3を入れ、3分ほど焼き、きれいな焦げ目がついたら、フライ返しでひっくり返し、反対側も焼く(画像)。
皿に盛り付ける。
5 フライパンを再度中火で温め、用意しておいたバナナを切り口を下にして並べる。
強火にしてブツブツと泡が立ち、砂糖がキャラメル色に焦げるまで2~3分焼く(画像)。
●フライパンがテフロン加工でない場合は1度洗い、新たにバター(分量外)を塗ってから、バナナを焼く。
6 5をフライ返しですくって、フレンチトーストの上に盛りつけ、メープルシロップをかける。
お好みで粉糖をふる(画像)。
ちょっとひと言
バナナは、追熟するフルーツです。
食べ頃は、シュガースポットと呼ばれる黒い斑点が浮き出た頃で、香りもよく一番甘みがのっています。
甘く感じるバナナですが、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富なフルーツで、1本のカロリーは約85kcal前後で意外と低カロリーです。
またバナナには、ブドウ糖、果糖、ショ糖といった、体内に吸収される速度が違う数種類の糖質が含まれています。
そのため糖が身体に吸収される時間が長く、血糖値の急上昇を防いでくれます。
福田 里香(ふくだ・りか)
お菓子&料理研究家
1962年生まれ。武蔵野美術大学卒業。果物の専門店・新宿高野に勤めたのち、独立。漫画への造詣が深く、作品に登場するフード(食べ物)表現を考察した『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50』(太田出版)は注目を集めた。フルーツを使った独創的なスイーツや料理にも定評があり、雑誌でフードコラムを担当するほか、『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)など著書多数。民芸にも詳しく『民芸お菓子』(エイ出版)がある。
Instagram @riccafukuda
撮影・青木和義
料理作成、写真と文・福田里香