メンテナンスごはん

【メンテナンスごはん】バナナフレンチトースト 肌寒い朝には、元気が出るバナナの朝食。

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2022.10.12

フレンチトーストは、自分で作ってもすごくおいしいお菓子です。
余ったパンで作れる、というのも手軽でとってもいい。
バゲット、カンパーニュ、食パン、テーブルロール……どんなパンでも作れますが、今回は厚切り食パンの耳を落として作る、ふわふわとろりタイプをご紹介します。
コツは、電子レンジではじめにパン生地の水分を飛ばすこと。
卵液がよく浸みておいしくできます。
砂糖を付けて焼いた香ばしいバナナにナイフを入れると、パリパリっとカラメルが割れて、甘さ控えめなフレンチトーストとの相性は抜群です。

食材はこちらです。

材料(2人分)

【A】
1個
牛乳120ml
砂糖大さじ1
食パン(4枚切り)2枚
バター15g
熟れたバナナ1本
砂糖小さじ2
メープルシロップ適宜
あればお好みで粉砂糖少々

粗糖を使用していますが、お好みで代えてもいい。
食パンの耳の利用法はこちらをご参照ください。

●さあ、作ってみましょう(調理時間:10分)

1 食パンの耳を切り落とし、半分に切る(画像)。
食パンを600wの電子レンジに入れ、30秒加熱し、裏返してさらに30秒加熱して水分を抜き、粗熱を取る。

2 バットにAを入れ、泡立て器などでよく混ぜる。

3 2にパンを入れて5分置き、ひっくり返して5分置く。
画像上段のパン2枚のように水分を吸ってふっくらし、卵液がなくなればオーケー。

●パンをふやかす間に
バナナの皮をむき、縦半分に切り、切り口に砂糖を小さじ1ずつふっておく。

4 フライパンを中火でじっくり温め、バターを入れる。
じゅわじゅわ溶けてきたら、そこに3を入れ、3分ほど焼き、きれいな焦げ目がついたら、フライ返しでひっくり返し、反対側も焼く(画像)。
皿に盛り付ける。

5 フライパンを再度中火で温め、用意しておいたバナナを切り口を下にして並べる。
強火にしてブツブツと泡が立ち、砂糖がキャラメル色に焦げるまで2~3分焼く(画像)。

●フライパンがテフロン加工でない場合は1度洗い、新たにバター(分量外)を塗ってから、バナナを焼く。

6 5をフライ返しですくって、フレンチトーストの上に盛りつけ、メープルシロップをかける。
お好みで粉糖をふる(画像)。

ちょっとひと言

バナナは、追熟するフルーツです。
食べ頃は、シュガースポットと呼ばれる黒い斑点が浮き出た頃で、香りもよく一番甘みがのっています。
甘く感じるバナナですが、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富なフルーツで、1本のカロリーは約85kcal前後で意外と低カロリーです。
またバナナには、ブドウ糖、果糖、ショ糖といった、体内に吸収される速度が違う数種類の糖質が含まれています。
そのため糖が身体に吸収される時間が長く、血糖値の急上昇を防いでくれます。

福田 里香(ふくだ・りか)
お菓子&料理研究家

1962年生まれ。武蔵野美術大学卒業。果物の専門店・新宿高野に勤めたのち、独立。漫画への造詣が深く、作品に登場するフード(食べ物)表現を考察した『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50』(太田出版)は注目を集めた。フルーツを使った独創的なスイーツや料理にも定評があり、雑誌でフードコラムを担当するほか、『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)など著書多数。民芸にも詳しく『民芸お菓子』(エイ出版)がある。
Instagram @riccafukuda

撮影・青木和義

料理作成、写真と文・福田里香