【ずっと会いたかった人】蛯原英里さんが目指す、これからの女性(2/2)
NICU(新生児集中治療室)の看護師からベビーマッサージの講師となった蛯原英里さん。走り続けた30代を過ぎ、「いつの間にか40代に入っていて、自分でもびっくり」と笑います。周りを見回すと、カラダやココロの変化に戸惑う同世代の女性たちが。一緒に何かをしていきたい、と今の思いを語ってくれました。
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- ――ベビーマッサージを伝え続けて、10年が過ぎました。
- 早いですね。ベビーマッサージの元になっている考え方は、タッチケアですが、最近つくづく思うのは、タッチケアはベビーだけのものじゃないということ。小学生、中学生、高校生、大学生。大人になってからも、そして高齢者になっても、人と人がふれあい、心を通わせるための、生きる基本。
- ――大人にもタッチケアは必要なのですね。
- 必要です。でも、いきなり大人に伝えるのは難しい。だからベビーなんです。早いうちに、信頼関係のベースを作っておいたほうがいい。親子でも、子どもが手がかからなくなると、ハグすることが少なくなりませんか? とくに日本人は。私は、何歳になっても子どもとハグしたいし、肩を組んでいたい。そのことが日々の安心感を生むし、生きる活力を生み出します。
- ――何歳でもできる、簡単なケア法はありますか。
- ハンドマッサージがおすすめです。相手の手をとって、親指のつけ根や手のひら全体をマッサージします。あたたかい手でやさしく、適度な圧をかけることがコツ。手ではなくても、肩や首筋は、大人でも子どもでも緊張すると凝るものです。元気がないな、と思ったときは、首筋をあたためながらケアするといいと思います。手や足は、先の方から心臓へ向けて動かすのがコツ。オイルをつけるとすべりがよくなりますし、「今日はどんなことがあった?」などと話しながらすると、気持ちもほぐれます。タッチケアを通して、今よりもちょっとやさしい関係、やさしい社会を作ることができれば、うれしいことですよね。
- ――目指すところは、やさしい関係、やさしい社会。
- やさしさには、強さも必要です。したいと思ったことを素直に貫ける人間でいたい。そのためには、人と人との信頼関係がないとできないと思っています。私には、忘れられない思い出があるんですよね。
- ――どんな思い出ですか。
- ベビーマッサージを仕事にしたいと、親に相談したときのことです。当時は、ベビーマッサージなんて、まったく知られていませんでしたが、両親はすぐに応援してくれたんです。母からは「自分らしくやりなさい。お前ならできるから」と手紙ももらいました。「あなたの前に道はないかもしれないが、ふり返ったときに、必ず道はできているから」とも。ありがたかったですね。全面的に私を信頼してくれていて、今思い出しても涙が出てきます。考えてみれば、うちは、祖父母とも同居して、スキンシップがすごく多い家庭だったと思います。
- ――それが信頼関係を作っていたと?
- 人って、「個」で生きることはできません。人との関係を作る最初の一歩が、親と子です。そのベースを作るのがベビーマッサージだと思っていますね。ふれあいを、私は「ふれ愛」と書くことがあるのですが、ふれあうことで大きな愛が生まれるからです。ハンドケアやハグみたいに誰もができることで、大切な人に寄り添うことができるってすばらしくないですか? そのためにも私、井戸端会議を復活させたいんです。
- ――井戸端会議?
- そう(笑)。誰もが入っていける井戸端会議。距離を短くしよう。同じ空間にいる時間をもとう。声をかけよう。孤独な人を一人でもなくしたいんです。
- ――40代に入って変わったことはありますか。
- 30代はがむしゃらに動いて、それでも何とかなってきました。でも、カラダの変化を日々実感しています。疲れやすくなるし、肌トラブルも出てきた。いちばん感じるのは、朝です。以前は、目覚めてすぐにカラダが動いたのに、今は、動かせない。少しベッドでカラダを伸ばしてから出ないと、起きられない。もっと丁寧に自分に向き合わなくてはいけないな、と思っているところです。
- ――気持ちが変わってきた?
- これがしたい! と思ったときにいつでも挑戦できる状態でいたいと思います。たとえば、ファッションの仕事も好きでデザイン監修もしますし、講師の資格もとったヨガも極めたいですし、サーフィンやゴルフも今後してみたい。まだまだ他にも挑戦したいことがたくさん。
- ――これからしたいこととは何ですか。
- 私の軸は、ベビーマッサージにあって、これからも変わらないのですが、同世代の女性たちの悩みに寄り添っていきたいと思っています。年齢的にもこれから疲れやすくなったり、やせにくくなったり、気持ちの波が大きくなったり……プレ更年期や更年期の悩みが出てくる。女性ホルモンも低下してくる年齢ですが、単に抗うのではなく、どうケアしていくかを探っていきたい。自分が経験、体験したことは自信をもって伝えられるので、カラダの変化も楽しみなんです。私は看護師でもあるので、医学的裏付けのある情報を伝えていきたいと思っています。
- ――具体的なカラダのメンテナンスはどんなことを?
- 体型維持をどうしていますか? という質問もたくさんいただいています。私は、定期的にファスティングを行っているんです。カラダが軽くなり、頭がすっきり、クリアになります。五感のうち、とくに嗅覚が敏感になります。整体にも定期的に行きますし、歯のケアも。バスタイムにはアロマキャンドルを焚いてゆっくりするなど、自分のための快適な時間を惜しんではいけないですね。
- ――世のママたちは忙しすぎますね。
- そうなんです。もっと自分自身をハグしてほしい。なでる。さする。自分の肌にふれるだけで、感じる効果は絶大です。あなたは大事な存在ですよ、と伝えることができます。私は、周りの人のことをとても大事に考えているのですが、そのためには自分も幸せでいなくてはいけないと思っています。
- ――ビューティメンテナンスも必要です。
- もちろん! とても大事です。私は、夜のケアを大切にしているんですが、なかなか時間がとれない。だからこそ、ちゃんと保湿をしてくれる製品を探していたんですが、出合いました! デルメッド ナイトリッチです。つけると肌にはりつくようにカバーしてくれる、その安心感が朝まで続きます。そして、朝、顔を洗う時に、あ、違う!と感じます。やわらかいのだけれど、ハリがある。そんな肌になります。
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蛯原英里さん(えびはら・えり)
日本チャイルドボディケア協会代表
看護師としてNICU(新生児集中治療室)にて6年間勤務したのち、ベビーマッサージ、ベビーヨガレッチなどの資格を取得。2012年ena AMICE(エナ・アミーチェ)設立。2015年日本チャイルドボディケア協会設立。ベビーマッサージやママ向けのエクササイズなどの講座を対面・オンラインで定期的に開催。8歳の娘と4歳の息子の母。著書に『蛯原英里 MAMA STYLE』がある。
日本チャイルドボディケア協会
Instagram @eriebihara
撮影・黒川ひろみ ヘア&メイク・レイナ スタイリング・栖原七重 構成と文・越川典子
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