【ずっと会いたかった人】ベビーマッサージを伝えてきた蛯原英里さん(1/2)

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2022.10.21

ベビーマッサージを伝えたいと活動を始めたのが10年前。その3年後に、日本チャイルドボディケア協会を立ち上げた、蛯原英里さん。親子の絆を作る基本は「ふれあい」。「コロナ禍で人と人の関係が分断されてしまった今だからこそ、あらためて伝えていきたい」と話してくれました。

※今回から2回に渡って、蛯原英里さんのお話を伺います。最後に、子育て中に蛯原さんが重宝したワイヤレスカメラのプレゼント情報があります!

――ベビーマッサージを伝えるのに、(コロナ禍で)集まれなくなって大変でしたね。
はい。人とのふれあいが激減したことも一因だと思うのですが、ママたちから『赤ちゃんにどう触れたらいいのかわからない』と相談されることが増えてきたんです。『2人でいて、何をしていいかわからない』『なぜ泣いているのかわからない』……どんな言葉をかけていいのかわからずに、1日中、赤ちゃんにひと言もかけることなく過ごすママもいて、ふれあいの仕方がわからなくなっている。
――助けを求める声のように聞こえます。
本当に。今こそ、原点に戻ってベビーマッサージを伝えなければと思っています。マッサージの方法を教えるだけじゃなく、実は、「場」を提供するという意味もすごく大きいんです。たとえば、同じ月齢のママたちが集まると、話し合えますでしょう。だんだん心を開いて悩みを打ち明けられるようになるんです。孤立していては、子育ては難しい。その「場」作りをしてきたのですが、コロナ禍で中断。今、少しずつ再開をしているところなんです。
――オンラインで、ですか。
はい、オンラインだと、生後間もない赤ちゃんがいるママも参加できますし、天候も気にせず、遠方からも参加できる。海外で出産して、言葉もよくわからず孤独だったという人もいます。そこはものすごいメリットです。
ママ同士、LINEを交換したり、新たなグループができたり。「だんだん元気になってくる様子を見ると、私も元気になります」
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――逆に、オンラインでは伝えきれないこともあるのでは?
反応が見えないので、難しさは感じますね。ママには、赤ちゃんの反応を見ながら声掛けをして、タッチケアをしてもらうのですが、対面で行うと、全然違います。どう扱っていいかわからなかった赤ちゃんが反応を見せてくれて、わーっと泣き出しちゃうママもいます。泣き顔が、だんだんニコニコ笑顔に変わってきたり、緊張していた顔が穏やかになってきたり。それを見ている私自身、最高に幸せで、毎回、感動することばかりです。
――もともと、どうしてベビーマッサージを伝えようと思ったのですか。
看護師としてNICU(新生児集中治療室)に勤務していました。人工呼吸器をつけている赤ちゃんも、ご両親が面会に来て、手でふれることで変わるんです。新生児の哺乳力がよくなったり、よく眠るようになったり、体重も増えたり。カンガルーケアといって、ママが素肌に直接、裸の赤ちゃんを抱っこする時間をもつこともよくありました。すると、動きっぱなしの赤ちゃんが、ふわーっと緩んで落ち着いたり、不安定な赤ちゃんが穏やかになったり。
――その現場を間近で体験されてきたのですね。
私自身、未熟児として生まれたので、双子の姉(モデル・蛯原友里さん)と一緒に保育器に入っていたんです。今考えれば、同じ保育器にいることはすごく大事なことで、そのこと自体がタッチケアになっていたのだろうと思いますね。
「ふれあうことで、人と人との信頼関係の基本ができてきます」と蛯原さん。
――ふれあうことで成長が促される。驚きました。
カラダだけじゃなく、心の成長にもふれあいは必要。毎日ハグしたり、声をかけたり、笑顔を見せたり。何歳になっても、ふれあいこそ、人と人との信頼の基本ということに変わりません。研究もたくさんされています。
――どのような研究ですか?
3、4歳児の家庭を対象にして、ふれあいが多い家庭、少ない家庭と比較すると、多い家庭のほうが情緒安定性が高い傾向を示したという研究があります。
――興味深いですね。
ふれあうことで、オキシトシンというホルモンが分泌されているのですが、別名「絆ホルモン」とも言われているんです。桜美林大学教授の山口創先生に伺ったお話なのですが、小さい頃によくふれてあげると、生涯を通してオキシトシンを作りやすい脳になるそうです。結果、集中力が上がり学習能力が高くなったり、ストレスに強くなったりする。情緒も安定するために、社会性も高くなり、自尊心も高くなるなど、いい影響が大きいそうです。
「親もオキシトシンによって、子どもへの愛情が深くなる。ストレスも緩和されて、血圧が下がるとも言われています」
――タッチケアの効果を体験して、ベビーマッサージ講師になったきかっけは?
看護師をやめていたときに、ふと入った書店で、医療の棚に行ったんですね。そこでベビーマッサージの本に出会ったんです。海外の看護師の本で、そこにはNICUのタッチケアが発祥だという記述があり、すごく納得したんです。すぐに買って読んで、「これが私の仕事だ」と思って、すぐ行動。資格をとりました。
――行動が素早い!
講座を持ち始めて3年で、日本チャイルドボディケア協会を立ち上げました。ママと赤ちゃんを笑顔にしたい、その思いだけで(笑)。
――今、プレママ対象の講座も始めましたね。
ママになってからの情報も必要ですが、あらかじめ知っておいたほうがいい情報もあります。たとえば、抱き方のコツ一つ知っているだけで安心できます。
――英里さんもお子さんは2人。
はい。8歳の長女、4歳の長男です。かなり手が離れてきましたが、毎日ハグしています(笑)。私は気づいたら40代に入っていて、最近では、もっと自分に時間と手をかけなくては……と思い始めたところなんです。その一つが、スキンケアです。愛用のデルメッド プレミアム ローションをつけるとき、両手をおでこに当ててグーンと引き上げるんです。むくみやたるみがなくなります。1分でもいいから、鏡を見て、集中する、セルフハグの時間です。
「自分を大事にすることが、周りの人も大事にすることになる」と感じている。
「スキンケアもセルフハグだから、心地よいもの、効果があるものを選びたい」と英里さん。デルメッド プレミアム ローション(120mL 3,850円)が今のお気に入り。
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※次回の配信は、11月4日です。40代に入った蛯原さんが考える、これからの女性とは?

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蛯原英里さん(えびはら・えり)
日本チャイルドボディケア協会代表

看護師としてNICU(新生児集中治療室)にて6年間勤務したのち、ベビーマッサージ、ベビーヨガレッチなどの資格を取得。2012年ena AMICE(エナ・アミーチェ)設立。2015年日本チャイルドボディケア協会設立。ベビーマッサージやママ向けのエクササイズなどの講座を対面・オンラインで定期的に開催。8歳の娘と4歳の息子の母。著書に『蛯原英里 MAMA STYLE』がある。

日本チャイルドボディケア協会
Instagram @eriebihara

撮影・黒川ひろみ ヘア&メイク・レイナ スタイリング・栖原七重 構成と文・越川典子

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