【ずっと会いたかった人】ベジ活アドバイザー・生井理恵さんの仕事(1/2)

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2022.4.21

野菜や果物がカラダにいいとはわかっているけれど、なかなか摂れないーーそんな悩みを解決すべく、“ベジ活”というネーミングで「おいしく・簡単に・楽しく」摂れるレシピを考案し、発信し続けている女性がいます。生井理恵さん、肩書の「ベジ活アドバイザー」、その仕事とは? 

※今回から2回にわたって、生井理恵さんのお話を伺います。生井さん愛用のハンディブレンダー、バーミックスのプレゼントも!

――”ベジ活“というネーミングについて、教えてください。
野菜や果物は、食べる直前まで「生きて」います。そんな生命力や活力の原点となる食材を意識した食生活のことを、ベジ活と名づけました。かといって、野菜ばかり食べていればいいかというと違います。タンパク質と一緒に摂ることで、野菜のビタミンの吸収率がアップしたり、相互作用で体内でよい働きをしたり。
――バランスが大事なのですね。
はい。野菜は、意識して食べようとしないと摂れないんです。仕事や家事・育児で忙しく、食事に手が回らないとき、何となく体調が悪くなるという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。カラダは食べたものでできています。何をどう食べてきたかは、「自分史」そのものなんです。
――食は自分史ですか。納得です。
20代の私は、過度のダイエットを繰り返していました。朝パン、昼パスタ、夜ラーメン、夜食にお菓子。ちょっと太ると、今度はまったく食べなくなる。倒れそうになったらチョコレートをかじる。0か100かの食事(笑)。そう、思うように体重が落ちないどころか、重度の便秘になって、ひどい肌荒れ。エステや皮膚科に通っても、よくなりませんでした。
――何を食べるかで、生活の質が大きく変わってしまう。
そう、よりよい人生のために食べるという視点をもってほしい。そうすると、食べものに意識的になって、よいサイクルが生まれやすいんです。
野菜の色はフィトケミカルという栄養素。色で野菜を摂ることも、生井さんはすすめている。
――そもそも、なぜベジ活を始めたのでしょう。
父の糖尿病がきっかけです。食生活を見直す必要があって、食事作りの手伝いをすることに。具沢山の味噌汁から始まって、ハンバーグのタネも半分以上を野菜にするなど工夫を重ねるうちに、3か月もすると父の体調が落ち着くと同時に、私の便秘や肌荒れ、頭痛や不快感がいつの間にかなくなっていたんですね。
――今のお仕事を志した原点なんですね。
不思議だったのは、野菜って心理的にもいい効果があるんです。赤や緑、黄色の鮮やかな色みは目から入って、気持ちを勇気づけてくれます。果物の甘い、やわらかな香りは、心を落ち着かせ、優しい気持ちにしてくれます。四季のある日本はとくに、野菜の旬がはっきりわかりますよね? 山菜など、春にはカラダを目覚めさせるデトックス効果が。夏には、ナスやキュウリなど、水分とカラダの熱を鎮める効果が。ニンジンやサツマイモなど秋の根菜は夏の胃の疲れを癒し、ダイコンやネギなどの冬の野菜はカラダを温めてくれる。
――野菜は自然の一部。
季節ごとの野菜に支えられることで、ああ、人間も自然の一部なんだと自覚させてくれますね。そこに、野菜や果物に含まれるビタミン、ミネラルについての知識があれば、心強いと思いませんか? とくに注目されているのはフィトケミカル(植物化学物質)。抗酸化力が高く、健康効果も証明されています。赤い色素に含まれるリコピン、緑の野菜に多いクロロフィル(葉緑素)、ナスやブルーベリーに含まれるアントシアニンなどが有名ですね。
2児の母でもある生井さん。子どもが食べやすい野菜料理を考えると、大人も食べやすいことに気づいたという。
――今、ベジ活が必要な人って、どんな人ですか。
すべての人、でしょうか。難しいのは、一人ひとり腸内細菌も違えば、筋肉量も違う。生活時間も違えば、家族構成や家事や育児の負担も違う。時間的余裕のない人に、野菜を食べろというのは酷な話。どうすれば合理的に野菜を摂れるか、私がレシピで「寄り添いたい」と思うのは、そこなんです。
――どんな人に照準を合わせてレシピを考えるのですか。
困った人に合わせれば、そのレシピは困っていない人にも意外と役立つものです。私は長男を妊娠中に夫の赴任先のジャカルタで暮らしていたことがあります。生野菜の代わりに手に入る野菜を何種類もスープにしてストックしていました。この方法が、日本にいる今も役に立っているんです。忙しいときでもこのストックがあれば、野菜をとることができて、重宝しています。
――レシピを一つ、教えてください。
トマトジュース、水を半々。ニンニク、タマネギ、トマト、キノコなど残り野菜を入れ、コンソメ、塩・こしょうで味を調えます。作り置きしておき、スープとして、チキンや卵を加えればなおいい。リゾットにしたり、パスタソースにしたり。そうそう。このスープは夜食には向かないんです。
――どういうことですか? 野菜スープなら夜食べても太りにくいのでは?
野菜って、消化に時間がかかるんです。食物繊維が理由です。だからこそ、野菜から食べるベジファーストにすると食後の血糖値の上昇を抑制したり、糖質の吸収をおだやかにしたりするのですが、そのメリットの裏返しで、消化がゆっくりということは、消化が悪いということでもあります。ですから、太りたくないからって、夜中に野菜サラダを食べると、寝ている間中、胃腸は働くことになってしまいます。
野菜は冷蔵庫にあるものなら何でも。生井さんは、一人分ずつ冷凍保存している。
――きれいになれそうなスープです!
トマトに含まれるリコピンはビタミンEの100倍の抗酸化作用があると言われています。メラニン色素の生成を抑制する働きがあることから、日焼け予防のインナーケアとしても優秀な食材。オリーブオイルと玉ねぎ、にんにくと加熱調理をすることで、リコピンの体内の吸収率をより高めることができるんですよ。
――トマトジュースを使っていますね。
生トマトよりトマト缶やトマトジュースの方がリコピンの含有量が多いんです。
――知っているか知らないかで、肌、変わりそうですね?
実は、女性のカラダの中で、栄養状態が最もわかるのが「肌」と言われています。なぜなら食べた栄養は、まず心臓や脳など、命に関わる大事な内臓に使われます。優先順位が低い肌も美しいということは、バランスがとれた食事が行き届いていることの証明でもあるんですね。
――肌本来のバリア機能もうまく働いている状態ということですね。
そうです。内側から支え、そして私は、外側からはしっかりUVケアしてくれる、もう1つのバリア的存在を味方にしています。デルメッド プレミアム UVベイスは、紫外線予防だけでなく、肌が内側から輝いているかのようなツヤも出してくれます。Zoomなどモニター越しの講演が増えた今、手放せません。
愛用のデルメッド プレミアム UVベイス。しっかり肌を守ってくれる感覚が頼もしいと生井さん。

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※次回の配信は、5月6日。生井さんに、おいしい野菜の食べ方を指南してもらいます。

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生井理恵さん(なまい・りえ)
ベジ活アドバイザー

ベジフルビューティーアドバイザー、野菜ソムリエでもある。「やさい美人」「ベジ活」主宰。野菜と果物がカラダに果たす役割の大きさ、食べることを楽しむココロの大切さを、すべての世代に伝えたいと考えている。企業や団体の講演、セミナーの他、コラム執筆、レシピ提供、レストランのレシピ開発など活動は多岐に渡る。著書に『ママとキッズの楽しい“ベジ活”』がある。

Instagram @rienamai
https://ameblo.jp/rie-namai/
http://www.yasai-somu-rie.com/

撮影・黒川ひろみ ヘア&メイク・藤田裕美 構成と文・越川典子

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ご存じ、バーミックスM300。中でも、料理好きの人が憧れる「コンプリート」。様々なアタッチメントで、つぶす・混ぜる・泡立てる・砕く・刻む・摺るー―本格的なフードプロセッサー機能を果たしてくれます。フレッシュジュース、スムージーやスープ作りに、挽肉や魚介のすり身にと、生井さんは使わない日がないくらい重宝しているとか。スイス製ならではの、高品質・高耐久性。色は、元気が出るレッドを。どしどしご応募ください。

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