モデル・優恵の笑顔日記「明日も笑う所存です。」
ESSAY vol.17
【モデル・優恵の笑顔日記『明日も笑う所存です。』】 Vol.17「想い出は笑顔に続きます。」
ミニスカートの母より。
10代の終わりに、母の衣装箪笥から懐かしいブラウスを見つけて譲り受けました。母が若い頃、このブラウスと黒い膝上丈のタイトなスカートを合わせて着ている写真が残っています。前髪が長く、いつも後ろでひとつに束ねていました。わたしが3歳くらいの頃に外出着の為に買ったのだそうです。わたしは、黒いシルクのストレートのパンツに、黒いワンストラップの靴を合わせてよく着ていました。シノワズリに憧れ始めた頃のコーディネイトです。50年、母からわたしへ引き継がれたおしゃれです。
香港のデパート。
20歳を幾つか過ぎて、初めて香港へ行きました。「香港に行ったらシルクのシーツを買うと良いよ」と友人に教えてもらっていましたので、お買い物はデパートへ。シルクのシーツと枕カバー、シルクのパジャマ、シルクのレース編みのカーディガン、刺繍のブラウス、スワトウのハンカチ、カシミヤのセーター、オーダーメイドのチャイナドレス、わたしは大満足でした。レース編みのカーディガンは今も愛用しています。撮影で、友人たちと、数年前には香港映画祭に監督と訪れました。思い出の多い香港です。
ロシア料理の赤いもの。
友人の40歳の誕生日を祝う食事会でロシア料理のレストランへ行ったことがあります。照明の暗い店のテーブルに並ぶロシア料理は、ピロシキをのぞいて全てが初めての味でした。あの夜の、長いテーブルについた顔ぶれを時折思い出します。改めて、ビーツがこんなに美味しいと思ったのはここ数年のことです。時間をかけてしっかり茹でて、熱々にバターを載せて頂きます。茹でたあとの真っ赤なスープをとっておいて次の日にリゾットを作ると、こちらもまた美味しい。
だいじに、まもって。
インナープロテクト ジェルとアウタープロテクト ミルクのセットを日々愛用しています。朝、洗顔後のケアの最初にインナープロテクト ジェルをつけます。デコルテから腕、手の甲、足の甲にもちゃんと塗ります。そしてアウタープロテクト ミルクで仕上げをします。さらさらと気持ちの良い日焼け止めは今までにない使用感です。わたしの笑顔をだいじにだいじに、まもってまもって。
優恵
ゆえ
モデル・俳優。ティーン誌『mc Sister』の専属として活動を始め、カバーモデルをつとめる。『non-no』『SO-EN』など多くの女性誌、TVコマーシャル、ファッションショーなどで活躍。20代後半からは映画、ドラマに出演し、活動の場を広げる。近年の出演作品に、美玖空トライアル公演「女は女で、女である」(2021・美玖空 脚本/演出)、『秘密のフレグランス』(2021・富田大智 監督)、『Motherhood』(2019・萬野達郎 監督)、『しあわせだったにゃよ』(2019・利重剛 監督)、『午後の悪魔』(2017・中村真夕 監督)、『アイズ』(2015・福田陽平 監督)、『PASSION』(2008・濱口竜介 監督)、インスタシネマ『女図鑑』(2019・美玖空 脚本)などがある。ドラマとファッションとおいしいものと花をこよなく愛する。フォトエッセイ『昼寝の前に』を連載中。https://6ropeway6.com/
撮影・青木和義
文と写真・優恵