会いたかった人

【ずっと会いたかった人】小さな「お店」をオープンした「エプロン商会」の滝本玲子さん、市村美佳子さん(2/4)

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2020.4.23

全国の展示即売会を開くたびに話題になる「エプロン商会」のエプロン。「いつでも行けるお店はないのですか?」というファンの熱い声に応えて、東京・西麻布の喫茶店「R」の中に「小さなお店」ができました!

エプロン商会のお店は、喫茶店「R」のどこにあるのですか。
滝本:そこなの、そこ。コーナーにあるチェスト。
市村:ふふ。驚くでしょ、チェストがお店。玲子さんのカフェ内に置いて、それをお店にしましょう、と。2019年6月からです。
滝本:いつでもエプロンを見てもらえる場所がほしいね、とずっと話していたの。チェストは、たぶんベルギーの古いものだと思う。エプロンとコーヒーと花とがある「R」という空間で、何か化学変化を起きることを期待しているわけ。
市村:エプロンをつけた玲子さんがコーヒー淹れたり、運んだり、しゃべったりしている姿を見られるわけです。黒くて薄くてひらひらしているネックエプロンとかも、動きやすそうだなとか、面白いデザインだなとか、気持ちが動くわけじゃないですか。「私もつけてみたい」と思ったら、買える(笑)。
滝本:いや、必ずしも買えるわけじゃないのよ~。だって、ヴィンテージの布だから、なくなったらもうない。
市村:そうそう。でも、秋にロンドンでたっぷり仕入れてきたから、また新しいエプロンができる。
滝本:そのエプロンを並べて、このお店のお披露目会をしたいね、と話しているところなんです。
これがチェスト1つだけの「お店」。中には、きれいにたたまれたエプロンが。十数種の定番デザインがあって、リバティプリントもいろいろ、ヴィンテージの布の表情もさまざま。
「まいにちエプロン」という展示会のテーマは7年間変わりませんね。
滝本:変わらない。どんな日でも「まいにち」つけたくなるエプロンだから。
市村:エプロンが好きということは、暮らすことが好きなのかも。お茶を淹れたり、花を生けたり、買い物に行ったり、ご飯を作ったり、パンを焼いたり、洗濯物を畳んだり、仕事をするのも暮らしのひとつだし。エプロンに励ましてもらうという面もあるかもしれませんね。
滝本:今までのDM、全部出してみようか?(ファイルから出す)
市村:すごいね! がんばったね、私たち(笑)。楽しかったね。そのときどきにメッセージがあって。
滝本:2回目の展示会のメッセージ「たった1枚の布なのに、それをつけると、一瞬で森のパン屋さんにも、エレガントなマダムにもなれてしまう。エプロンの力は本当に不思議です」とある。
市村:エプロン愛が強すぎる(笑)。今も変わらないのが不思議なくらい、エプロン愛は続いていますね。
DM。ちゃんとファイルするのは、滝本さんの役目。東京・京都・奈良・福岡などで展示会を開き、楽しみにしている人が着々と増えている。
エプロン以外の小物も作っているのですね。
市村:エプロンを作って残った布がもったいなくて、最初はバッグを作っていたんですが、それでも残る小さなハギレも捨てられなくで、今はハギレを繋ぎ合わせて鍋つかみを作っています。
滝本:古い布だから、いい味わいを出しているでしょ。
市村:玲子さんは、きれい好きで整理整頓はすごいのだけれど、シールとかを斜めに貼っちゃう。ちゃんと貼ってくださいと言ってもダメで。
滝本:美佳ちゃんは、片づけは苦手なのに、商品には厳しい。密封容器とかもビシッとしめるの。エプロンをたたむのも上手だしね(笑)。
市村:かわいいので、ぜひ「R」に見に来てくださいね。
滝本さんがつけているのは、リバティプリントの定番。テーブル上は、向かって右から、布バッグ、鍋つかみ、リバティの布バッグ。後ろの壁に吊るされているのは、展示されているエプロンいろいろ。
それぞれお仕事もっているお2人が……という形も楽しいですね。
滝本:それぞれが布好きで、エプロン好きで。でも違う人間なので、2人で話していると違うものが生まれるし、面白い。
市村:私は不定期で「花瓶専門店」という展示会を開いているのだけれど、花って、わざわざ切りとって生けるわけじゃないですか。同じ花でも、江戸時代の常滑に生けるのか、北欧のガラスに生けるのか、日常雑器に生けるのかで変わってくる。出会いで生まれるものが面白いんです。
滝本:相手によって引き出されるものって、あるわよね。
市村:中でも、花がいちばん気持ちよさそうにしている姿が、美しいと思う。人間も同じ。心地よいと感じる場所、感じることを選んで生きていきたいですね。
デルメッド バーム クレンジングが気に入っている市村さん。肌にのせて水のように変わる瞬間、流した後の肌のすっきり感。心地よさは何物にも代えがたい。
商品

メイク落とし バームタイプ

バーム クレンジング

【商品番号】 396 【容量】80g

通常価格3,960円(本体価格3,600円)

公式サイトで購入

●第3回は、布大好きなお2人に、「とっておきの布とデザイン」についてお聞きします。お楽しみに!

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右・滝本玲子(たきもと・れいこ)

ディレクター、デザイン事務所主宰。雑貨バイヤーとして、店舗企画等に関わる。2011年に東京・西麻布にて喫茶店「R」をオープン。器やファッションアイテム、アート系、デザイン系の企画展を多数開催している。

左・市村美佳子(いちむら・みかこ)

フラワーデザイナー、緑の居場所デザイン主宰、オーガニックフラワー研究所代表。東京・南青山に花教室&スタジオを置く。広告や企業イベントの花装飾も数多く手がけ、雑誌や花カレンダーも。定期的に「花瓶専門店」を開き、花瓶と花の出合いを通して、花の魅力を伝えている。

http://apronshokai.com/
Instagram@apronshokai

撮影・青木和義 ヘア&メイク・長網志津子 構成と文・越川典子

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抽選で2名様に、「エプロン商会」人気のエプロンをプレゼントします。白地に花柄はイギリスのリバティプリント。人気の胸当てつきエプロンで定番です。名前も「リバティエプロン」。ミモレくらいの長さがエレガント。ブルー無地のエプロンも、「ギャザー」の名前で愛されている定番エプロンです。厚手の生地で、ベルト幅が広くて使いやすい。指定はできませんので、当選のお楽しみに!

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