モデル・優恵の笑顔日記「明日も笑う所存です。」

ESSAY vol.26

エッセイ

【モデル・優恵の笑顔日記『明日も笑う所存です。』】 Vol.26「ギンガムチェックと背中のリボンとフクロウのブローチ。」

  • facebook
  • Twitter
  • LINE
  • はてなブックマーク

2022.5.25

背中の魅力。

背中にリボンやボタンが付いているワンピースには、少女の愛らしさと大人の女性の美しさのどちらもが備わっていると思っています。着ている人の後ろ姿を堪らなく愛おしいと思うこともあります。両腕を上げて「う〜ん」と手を後ろに回す時には幾つになっても自分が小さなもののような心持ちになります。また、誰かに「ちょっとお願い」と座って背を向ける時には、凛とした大人の背中を持った女性に見えるように背筋を伸ばします。女性のお洋服ならではの「背中の魅力」です。

FOR Flowers of Romance のギンガムチェックのワンピースです。首の後ろでリボンを結びます。

灯しましょう、照らしましょう。

札幌で暮らしていた子供の頃、停電は珍しくありませんでした。母は持ち手の付いた燭台と赤い長い蝋燭(ろうそく)を2組用意していました。子供のわたしは、一瞬で家中の灯が落ちると「停電だ!」とわくわくしたものです。そしてそれほど長くかからずに電気は戻りました。でももしも今、物の多い我が家で夜に停電になってしまったら、母もわたしもあちらにぶつかりこちらにぶつかりで転んでしまうかもしれません。と思い立ってランタンを用意しました。懐中電灯と蝋燭と、念には念をのランタンです。

BALMUDAのポータブルLEDランタンです。形も大きさも気に入っています。

宝箱。

初めてのアクセサリーは母が選んだフクロウのブローチでした。変わった配色のフクロウですが、わたしはとても気に入っていました。母の友人からは外国の文字が書かれたブローチ。祖母からは美しいモザイクのブローチで従姉たちとお揃いでした。アイヌの革細工は北海道で暮らしていたという思い出の品です。椰子の実のブローチを子供に選ぶ大人が身近にいたということは、今のわたしの趣味に大きく影響していると思います。そしてわたしは、はしゃがずクールに今よりもずっと大人っぽく「今日はこれにする」とその日のアクセサリーを選んでいました。

お出掛けの時には何かひとつアクセサリーを身に着けていました。

心強い味方です。

ボディシャンプーは幾つかの香りのものを浴室に置いてその日の気分で使い分けていますが、シャンプーとトリートメントは長く同じものを使っています。30歳を過ぎて頭皮の状態や髪質が大きく変わり、それは憂鬱の元でした。40代半ばを過ぎてデルメッドのシャンプーとトリートメントに出合い、「ずっとこれで良いかもしれない」とお風呂上がりに安心と思えるようになりました。50代に入り、この先もまた変化はあるのだろうと思いますが、頭皮や髪と相談しながら、デルメッドを心強い味方にのんびりとやって行きます。

今のわたしを整えてくれているデルメッドのヘアシャンプーヘアトリートメントはどちらも薬用です。

文と写真・優恵

優恵

ゆえ

モデル・俳優。ティーン誌『mc Sister』の専属として活動を始め、カバーモデルをつとめる。『non-no』『SO-EN』など多くの女性誌、TVコマーシャル、ファッションショーなどで活躍。20代後半からは映画、ドラマに出演し、活動の場を広げる。近年の出演作品に、美玖空トライアル公演「女は女で、女である」(2021・美玖空 脚本/演出)、『秘密のフレグランス』(2021・富田大智 監督)、『Motherhood』(2019・萬野達郎 監督)、『しあわせだったにゃよ』(2019・利重剛 監督)、『午後の悪魔』(2017・中村真夕 監督)、『アイズ』(2015・福田陽平 監督)、『PASSION』(2008・濱口竜介 監督)、インスタシネマ『女図鑑』(2019・美玖空 脚本)などがある。ドラマとファッションとおいしいものと花をこよなく愛する。フォトエッセイ『昼寝の前に』を連載中。https://6ropeway6.com/

撮影・青木和義