モデル・優恵の笑顔日記「明日も笑う所存です。」
ESSAY vol.20
【モデル・優恵の笑顔日記『明日も笑う所存です。』】 Vol.20「冬の元気の素はなんですか?」
お出掛け用? それとも、お出掛けしない用?
赤いニットがとても好きでいろいろなアイテムをたくさん持っているのですが、その中でも、見えていても見えていなくても、着ているだけで一日をご機嫌に笑って過ごせる冬のセットアップというのがあります。そのトップスをSINMEの黒いパフスリーヴのブルゾンに合わせてみました。冬の元気を持て余していた一年前を振り返り、今年はちゃんとおしゃれをして楽しく過ごそうと思います。母とも「お出掛け用のお洋服を、お出掛けしなくても着よう!」と話しています。その方がお洋服も嬉しいに違いないと思うのです。
ちゃんと楽しむ贈り物。
今年の誕生日に親しい友人たちから贈られた黒い猫のスタッキンググラスと琺瑯のバターケースです。黒い猫は表情がとても可愛くて、置物でも良いのにグラスにしようなんて、アイデアだなぁと感心してしまいました。琺瑯のバターケースは蓋が桜の木なのでチーズやナッツ、ドライフルーツを入れてお酒と一緒に休日のテーブルに出すのも良いみたいです。そのままカッティングボードにも使えます。友人からの贈り物は、わたしの中に新しいことの種をぽんと投げ込まれたような楽しさがあります。ちゃんと使って楽しむことを考える、その時間こそが贈り物なのだと思いました。
おままごとからエスニックのテーブルへ。
友人のお嬢さんが幼かった頃、旅先でミニチュアのティーセットをおみやげに選ぶことがよくありました。外国の観光地のおみやげ屋さんで店内をひと回りするとミニチュアのティーセットはどこの国でも大抵は売っています。わたしはずいぶんと大きくなるまでおままごとが大好きでしたので、小さな小さな食器が堪らなく魅力的に見えました。彼女に贈った最後のミニチュアのティーセットはそれまでの物よりも少し大きくて「わたしも何かに使えるかもしれない!」と自分にも買ってしまいました。
感動の新シリーズです!
愛用しているデルメッドの「プレミアムシリーズ」が素敵に進化しています。「防腐剤フリー」とはなんと嬉しいことでしょう。そして、ローションの使い心地が今までにも増して心地良く感じます。ふるふるとろりと肌へ浸透していくようなのです。掌からふわぁっと広がる微かな香りにも思わず笑みがこぼれます。手に収まる容器の大きさも、少しずつ扱い易くなっているところも「良いなぁ」と思います。目を閉じて、頬に触れる誰かの掌のような優しい進化です。
文と写真・優恵
優恵
ゆえ
モデル・俳優。ティーン誌『mc Sister』の専属として活動を始め、カバーモデルをつとめる。『non-no』『SO-EN』など多くの女性誌、TVコマーシャル、ファッションショーなどで活躍。20代後半からは映画、ドラマに出演し、活動の場を広げる。近年の出演作品に、美玖空トライアル公演「女は女で、女である」(2021・美玖空 脚本/演出)、『秘密のフレグランス』(2021・富田大智 監督)、『Motherhood』(2019・萬野達郎 監督)、『しあわせだったにゃよ』(2019・利重剛 監督)、『午後の悪魔』(2017・中村真夕 監督)、『アイズ』(2015・福田陽平 監督)、『PASSION』(2008・濱口竜介 監督)、インスタシネマ『女図鑑』(2019・美玖空 脚本)などがある。ドラマとファッションとおいしいものと花をこよなく愛する。フォトエッセイ『昼寝の前に』を連載中。https://6ropeway6.com/
撮影・青木和義