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【メンテナンスごはん】パイナップルのハーブジェラート

自家製ジェラートはシンプルに作るほうがおいしい。
材料はカットパインとヨーグルト、砂糖、レモンバームの4つだけです。
レモンバームはミントの仲間ですから、手に入らない場合はミントを入れてもおいしく作れます。
水切りヨーグルトは生クリームやチーズの代わりに使えて重宝しますが、出てきた水分を捨ててしまうひとも多いようです。
この水分は乳清(ホエー)と呼ばれる乳成分で、ビタミンやミネラル、水溶性たんぱく質などの栄養が含まれているので、ミキサーを撹拌するときの誘い水にしておいしく食べてしまいましょう。

手頃な値段のカットパインを見つけたら作ってみてください。
冷凍庫に作り置きできるから、ちょっと多めの分量です。
食材はこちらです。

材料(3~4人分)

カットパイン350g
プレーンヨーグルト150g
粗糖50g
レモンバームの葉8~10枚

◎お砂糖の種類はお好みで変えてもOK。

●さあ、作ってみましょう(調理時間:20分)。

1 ヨーグルトを水切りする。
コップを敷いたコーヒーフィルターにヨーグルトを注ぎ(画像)、表面にラップをかける。冷蔵庫に2時間ほど入れて、水気を切る。
◎ コップに溜まった乳清(ホエー)はジェラートに混ぜるので取って置く。

2 2時間経過してコップに乳清が溜まったところ。

3 パイナップルは1cm角に刻む。

4 3のパイナップル、2の乳清、砂糖、レモンバームの葉をミキサーにかける。
なめらかになったら密封容器にそそぎ、冷凍庫で3時間ほど冷やし、凍らせる。
◎ ミキサーの刃が回りにくい場合は様子を見ながら30~50ml程度、水か牛乳を加えるといい。

5 テーブルスプーンなどでかき取り、器に盛る。
パイナップルの繊維と砂糖のおかげで凍ってもなめらかにかき取れる柔かさです。

6 アイスクリームディッシャーで丸くかき取り、水切りヨーグルトを添えてみました。
レモンバームの葉を飾ると、より爽やかな印象に。
初夏の日差しで汗をかいた日は、自宅の冷凍庫にジェラートが冷えていると元気になりますよ。

ちょっとひと言

レモンバームはシソ科の植物で、フリルのような形の葉っぱがかわいいハーブ。
レモンに似た爽やかな芳香を持つミントの仲間です。
メリッサとも呼ばれ、古代ギリシャやローマ時代にはすでにメディカルハーブとして使われてきた歴史があります。
レモンバームにはシトロネールやシトラールなどの精油成分が含まれているため、ストレスによる症状の緩和効果が期待できます。

福田 里香(ふくだ・りか)
お菓子&料理研究家

1962年生まれ。武蔵野美術大学卒業。果物の専門店・新宿高野に勤めたのち、独立。漫画への造詣が深く、作品に登場するフード(食べ物)表現を考察した『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50』(太田出版)は注目を集めた。フルーツを使った独創的なスイーツや料理にも定評があり、雑誌でフードコラムを担当するほか、『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)など著書多数。民芸にも詳しく『民芸お菓子』(エイ出版)がある。
Instagram @riccafukuda

撮影・青木和義

料理作成、写真と文・福田里香