今年も夏がやってきます。
太陽が降り注ぐ暑い季節が大好きなひとでも、コンロの前に立つのはどうでしょう。
なるべく避けたい、減らしたいですよね。
韓国料理のナムルは食欲をそそる人気の一皿ですが、ゆで野菜をゴマ油で和えるのが基本。
だけど、火を使わない=ゆでないナムルもおいしいんです。
わかめと生食できる夏野菜を使うのがコツ。
トマト、水なす、最近見かける生食できるとうもろこし……夏野菜はお好みで変えても。
食材はこちらです。
さあ、作ってみましょう(調理時間15分)。
【材料】
*具材 | |
きゅうり | 1本 |
わかめ | 7g |
パクチー | 2本 |
みょうが | 1個 |
炒りごま | 小さじ2 |
*和えだれ | |
ゴマ油 | 大さじ1 |
酢 | 小さじ2 |
粗糖 | 大さじ1 |
塩 | ふたつまみ |
ナムルには焙煎搾油した、ゴマの風味がしっかりある油がおすすめ。茶色い色が目印。ゴマ油は透明になるほど、淡白な風味です。
まず、わかめを水に5分ほど浸けてもどす。
和えだれの材料を砂糖が溶けるまで混ぜる。
みょうがは縦に切り込みを入れてから、輪切りにする。
簡単にみじん切りになる。
きゅうりはスリコギやめん棒などで叩いて粗く割る。
たれがよく染み込んで、食感もよくなります。
もどしたわかめは、よく水気を切る。
包丁で3cm角に刻む。
わかめ、きゅうり、みょうがに和えだれを加え、よく混ぜる。
最後にちぎったパクチーの葉と煎りゴマを加え、さっと混ぜる。
このナムルは、そうめんや冷やうどん、春雨にたっぷりかけて食べるのもおいしいんです。
伝統的なナムルの隠し味は、すりおろしたニンニクですが、ここでは代わりにパクチーやみょうがを混ぜています。
ニンニクと同じくらい風味にパンチがきいた薬味系野菜は全体の味を引き締める役目になります。
食後に人と会う予定など、ニンニクの臭いが気になる……というときにもおすすめ。
小皿に盛る付けると、いい箸休めに。
わかめは水分を吸ってくれるから、時間が経ってもベシャッとしにくいから、冷蔵保存で翌日くらいまでおいしくいただけます。
ちょっとひと言
わかめは水溶性植物繊維が豊富で、腸の活性化を促すデトックス効果に適しているそう。
また、コレステロールや血糖値の上昇を抑制する効用や、育毛効果が期待できます。
わかめの成分は、ほら、こちらの商品にも配合されています。
福田 里香(ふくだ・りか)
お菓子&料理研究家
1962年生まれ。武蔵野美術大学卒業。果物の専門店・新宿高野に勤めたのち、独立。漫画への造詣が深く、作品に登場するフード(食べ物)表現を考察した『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50』(太田出版)は注目を集めた。フルーツを使った独創的なスイーツや料理にも定評があり、雑誌でフードコラムを担当するほか、『新しいサラダ』(KADOKAWA)、『いちじく好きのためのレシピ』(文化出版局)など著書多数。民芸にも詳しく『民芸お菓子』(エイ出版)がある。
Instagram @riccafukuda
撮影・青木和義
料理作成、写真と文・福田里香