紫外線が気になるこの時季は、体の中からのケアも強化したい。おすすめが「洋風お赤飯」。黒豆をタイムなどと一緒に米に加え、赤ワインで炊き込んでいるんです。赤ワインも黒豆も抗酸化作用が高いポリフェノールが豊富だから、肌や体のエイジングケアに大いに役立ってくれます。しかも黒豆からは女性ホルモンに似た作用があるイソフラボンも摂れ、まさに女性にうれしい一品。ほくほくした黒豆と赤ワインやタイムのほのかな香りも楽しんで。
材料(2人分)
茹で黒豆(市販品でOK) | カップ1(140g) |
しいたけ | 4枚 |
タイム | 8本 |
米 | 1合(180ml) |
★A | |
-赤ワイン | 220ml |
-醤油 | 大さじ1 |
タイムの葉 | 4本分 |
作り方
- 米は水洗い後、ザルにあげて水けを切る。しいたけは四つ割りにする。
- 炊飯器の釜に1、茹で黒豆、タイムを入れ、合わせたAを回しかけて通常モードで炊く(鍋で炊く場合は、強火で約15分、蒸らしは約10分)。
- しゃもじで全体を混ぜて器に盛り、茎から外したタイムの葉をたっぷり散らす。
ここがポイント
ポイント1 ポリフェノールがダブルで摂れる!
黒豆も赤ワインも、ポリフェノールの中でも抗酸化力が高いとされるアントシアニンが豊富。紫外線が強い時季は体内で老化の原因になる活性酸素が作られやすいので、ダブルで摂ってしっかりケア。
ポイント2 水は入れずに赤ワインで炊く。
今回のお赤飯は、醤油を合わせた赤ワインだけで炊いています。ワインのほのかな香りが残るのがおいしさのポイント。また、水を加えないので赤ワインの色が黒豆とご飯にしっかり入り、見た目も華やかな仕上がりに。
ポイント3 フレッシュな葉も一緒に。
爽やかな香りが赤ワインと好相性のタイム。一緒に炊くだけでなく、仕上げに葉を散らすことでほろ苦さも加わり、ちょっぴり大人な味わいに。上から下へと指をすべらすと、葉をきれいに取ることができます。
黒豆を普段の料理にもぜひ!
「手軽に抗酸化成分が摂れる黒豆を、お正月のおせち料理でしか使わないのはもったいないです。最近は水煮や蒸し煮の市販品がスーパーなどで簡単に手に入るので、普段の料理に積極的に使ってみてください」(美才治真澄さん) サラダのトッピングやスープの具、刻んでキーマカレーやギョーザのタネに加えるのもおすすめ。
また、黒豆(別名・黒大豆)の皮に含まれるポリフェノールは、ヘアケア製品の成分にも使用されています。髪の傷みを修復する作用があるというから、美髪の強い味方としてチェックを!
https://www.dermed.jp/item/haircare/index.php
美才治 真澄
びさいじ ますみ
フードコーディネーター・管理栄養士
ライフスタイル誌などへのメニューの提案、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動。女子栄養大学生涯学習講師。
料理作成・美才治真澄 撮影・小出和弘 ライター・小沢緑子