【今晩のメンテナンスごはん】旬の旨みを満喫しながら、春バテを一掃! あさりと春野菜のアヒージョ
にんにくで香り付けしたオリーブオイルで、魚介や野菜などを煮込むアヒージョ。今回はあさりと菜の花にウドも加え、“春の旨みとほろ苦さ”も楽しむ大人の味わいに。あさりには、大切な解毒作用を担う肝臓の働きを良くするたんぱく質が豊富。菜の花には食物繊維も多く、老廃物の排出を促す手助けをしてくれます。体調が揺れやすい今の時季、体の中から整えていくのにもってこいのコンビ。オイルでクタッと煮た春野菜の口当たりにも癒されます。
材料(2人分)
あさり(砂抜き済み) | 20個 |
菜の花 | 1束 |
ウド | 約15cm(茎の部分) |
にんにく(みじん切り) | 1片 |
鷹の爪 | 1本 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
酒 | カップ1/2 |
めんつゆ(2倍濃縮タイプ) | 小さじ2 |
バゲット | 適宜 |
作り方
- 菜の花は根元の固い部分を除き、4cm長さに切る。ウドは皮を厚くむいて乱切りにする。
- フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、菜の花、ウドを並べて炒める。菜の花に焦げ目がついてきたら、あさり、にんにく、鷹の爪、酒、めんつゆを加える。
- フライパンを時々振りながら加熱し、あさりの口が開いたら火からおろす。好みでバゲットを添える。
ここがポイント
ポイント1 パワフルな旬素材が集合。
あさりはたんぱく質のほかにも、女性に不足しがちな鉄やカルシウムなどのミネラル類も豊富で、旬の今、積極的に摂りたい食材です。また、ほろ苦さが春を告げる味覚として親しまれる菜の花とウドの、その苦みの正体は抗酸化作用のあるポリフェノール。苦み=アクは栄養分なので、ウドも今回はアク抜きをしないでそのまま使います。
ポイント2 皮はぐるりと厚めにむく。
ウドは皮の周りに繊維が多く固いので、皮は厚めに3mmほどむきます。ただ、この皮の部分にはウドらしい香りや苦みがぎゅっと詰まっているので捨てないように。きんぴらや炒め物など、シャキシャキ感も楽しみたい別の料理に利用を。
ポイント3 焦げ目をつけると風味がアップ!
菜の花をはじめアブラナ科の野菜は、軽く焦げ目をつけると風味が増します。箸などで揺らしながら、ほんのり、まんべんなく。
ポイント4 オイル控えめ&お酒はたっぷり。
通常アヒージョは具がひたひたになるくらいオイルをたっぷり使いますが、あさりや春野菜の繊細な味を引き立てるためにも、今回は控えめにし、その分お酒を加えてさっぱり目に。
ソースも一緒に楽しんで!
「アヒージョは、具の旨みが溶け込んだソースも楽しむ料理なので、パンなどにつけて一緒に味わってみてください。茹でたパスタを加えて和えるオイルパスタにするのもおすすめ」(美才治真澄さん) 春野菜は菜の花やウド以外に、タラの芽やこごみなどを使っても。「あさりの代わりなら、身のホクホク感が楽しめる鯛の切り身を入れるのもおいしいですよ」
美才治 真澄
びさいじ ますみ
フードコーディネーター・管理栄養士
ライフスタイル誌などへのメニューの提案、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動。女子栄養大学生涯学習講師。
料理作成・美才治真澄 撮影・小出和弘 ライター・小沢緑子