いいもの、見つけた
【デルスタ編集部のいいもの、見つけた!】とっても“シック”な パリガイド
フランスのクラシカルな白いお皿の作者、アスティエ・ド・ヴィラッドによる私的なパリガイド『MA VIE A PARIS』。観光ガイドというよりは、生粋のパリジャンアーティストが、その審美眼を通して紹介するパリの暮らしの便利帳みたいなもの。
しかもこの本、文字とモノクロの写真のみで構成されていて、文字は活版印刷による活字。これは日本語版だが、もちろん同じ仕様だ。
ちょっと分厚いページの断面三方は金箔が施され、デザインもとても素敵で、本棚に、机に、そこにあるだけでちょっといい気分になってしまう。
気になる中身は、“砂糖菓子”とか“配管”とか“隕石”などといった独特の見出しが並ぶ。アスティエにとってのパリでの大切なアドレスに、紹介というよりは私的なエピソードが描かれていて、短編のエッセイ集を読んでいる気分にもなるのだ。しかも、現代の情報なのに、古き良き時代のお話にも感じてしまう。おそらく、モノクロの写真や活字が、そんな気分を演出しているのかもしれない。ただ、時代を超えるパリの街の魅力が、そこにあることも事実なのだ。
デルスタ編集部・キャット
空とか葉っぱとか匂いとかで季節を感じると、旬の食べものとそれに合うお酒のことばかり考えてしまう。そんな煩悩を少しでも戒めるべく、室礼のお教室で季節や旬の意味をお勉強中。