たっぷりのすだち果汁とナンプラーで味付けた、ちょっぴりエスニックな混ぜごはん。すだちならではのシャキッとした酸味がきいた、汗ばむ季節にぴったりのメニューです。メインの具材はなんと、素揚げして香ばしさを引き出したかまぼこ! さらにはクレソンやミョウガも加わって、見た目もにぎやか、ちょっとしたおもてなしにもおすすめです。
材料(2人分)
ごはん | 2膳分(300g) |
かまぼこ | 2/3本(100g) |
クレソン | 1/2束 |
ミョウガ | 1本 |
炒りごま(白) | 大さじ1 |
すだち | 6個(果汁大さじ2杯分) |
ナンプラー | 小さじ2 |
油 | 適量 |
すだちスライス | 好みで適宜 |
作り方
- すだちは横に半分に切り、皮を下にして搾る。
- かまぼこは太めの棒状に切り、多めの油を引いたフライパンできつね色になるまで揚げ焼きする。油を切って半量のすだち果汁(大さじ1)で和える。
- クレソンは4cm長さに、ミョウガは縦半分に切り薄切りする。
- ボウルに温かいごはんを入れ、残りのすだち果汁(大さじ1)とナンプラーを合わせたものを加えて混ぜる。
- 4に2、3、炒りごまを加え全体をざっくり混ぜる。器に盛り、好みですだちスライスを散らす。
ここがポイント
ポイント1 皮を下に向けて香りを搾り取る。
すだちの皮には、すだち独特の清々しい香りのもと、スダチチンという成分が含まれています。せっかくの香りを逃さないために、搾るときは皮を下に向けて。
ポイント2 素揚げにして、うまみを引き出す。
かまぼこを素揚げにすると水分が適度に飛び、うまみが凝縮。香ばしさがプラスされ、いつもとはまた違う食感とおいしさが味わえます。油の量を減らして焼き揚げにしても〇。
ポイント3 かまぼこにしっかり下味を。
素揚げにしたかまぼこは、ごはんに混ぜる前にすだちの果汁とよく和えて、下味をつけます。このひと手間もおいしさの秘訣。
ポイント4 温かいごはんのほうがよくしみこむ。
すだち果汁とナンプラーはあらかじめ合わせてからごはんに混ぜ込むことで、味が均等に。ごはんは温かいほうが調味料がなじみ、熱で余分な水分が蒸発するので水っぽくなることを防げます。
簡単にプチアレンジ!
今回はこれから夏にかけて旬を迎えるすだちを使いましたが、手に入らない場合は、同じように酸味の強い柑橘類ーかぼす、レモン、ライムなどーを使ってもおいしく仕上がります。「さらにアレンジを楽しむなら、クレソンの代わりにパクチーを使えばよりエスニックに、みつばを使えば和風にも。お好みでいろいろ試してみてください」(美才治真澄さん)
美才治 真澄
びさいじ ますみ
フードコーディネーター・管理栄養士
ライフスタイル誌などへのメニューの提案、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動。女子栄養大学生涯学習講師。
料理作成・美才治真澄 撮影・小出和弘 ライター・小沢緑子